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擇木道場

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支部長挨拶
埼京支部長 松井龍泉


 我々は何のために生きているのでしょう? 時間的にも空間的にも限られた中で短い生を生き、そして無に帰していく。人々の記憶からも、歴史からもいずれ消えていってしまう。万物は流転し、人類や地球や宇宙すらもいずれ跡形も無くなってしまう。

日々の暮らしは家庭でも、社会でも、あるいは個人の肉体の上においても、多かれ少なかれ多くの制約を受け、それは人によって程度の差はありますが万人に共通する制約であり、全てに自由な人はいません。

 親との関係、兄弟との関係、夫婦の関係、子との関係、友人との関係、近所との関係、上司との関係、同僚との関係、部下との関係、取引先との関係、お客様との関係、肉体的障害・欠陥、病気、寿命、天気、四季、あるいは天災、人災、詐欺、強盗、殺人、汚職、圧制、戦争、幸い日本では今のところありませんが己の意志に反して戦争にかり出されて殺し殺される、人は皆制約だらけの中で生きています。

 いったい神様は居るのでしょうか? 世の中を、人を、このような制約と苦しみの中にほったらかして、そして神を信ずるもののみを救う、あるいは現世でご利益を与える、えこひいきする、そんな神様は居るのでしょうか?


 釈迦は、2500年前に同じ疑問を持ち、森の哲人を訪ね、断食、苦行を重ねましたが、回答を見つけられず、最後に全てをかけて菩提樹の基で禅定に入りました。「この世界を造ったものは誰だ?」、釈迦の心はこの一念になりきりました。7日目の朝、明けの明星の光が釈迦の目を射したとき、忽然として己が何者であるかを悟りました。それは、「天上天下唯我独尊」の己です。我々全てがそうであり、時間的には過去の過去際から尽未来際まで、空間的には世界の果てから果てまで、山川草木、星、空間、すべてに一貫して存在する真の自己です。釈迦が悟りを開かれた時に詠んだとされる詩の中の一文「この世界を造りしものよ、汝は見出されたり、垂木はくだかれたり、汝はもはや家を造ることなからん」には、真実の自己を見つけた喜びがあふれています。

 禅は、釈迦と同じように、同じ手法を用いて「真実の自己」を把握し、そして、制約に満たされたこの一度きりの人生を悔いなく納得して生きるためのものです。


 擇木道場では月曜、水曜以外の毎日、決められた時間に坐禅会を開催しています(詳細は「坐禅会の案内」をご参照)。初心者歓迎です。遠慮なく当道場の門をお叩きください。



合掌
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