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擇木ブログ - 20190614のエントリ

 前報で、数息観の評点について記載が出ていましたので、どういうものかをご説明します。

 

「数息観評点記録のすすめ」

丸川春潭

 

 小生の実践経験ですが、数息観評点基準に従って一日一炷香の評点付けをすることにより、従来では踏み込めなかった数息観の質の点検に踏み込むことができ、己の修行レベルに客観的視点を加えることができるようになった。その結果、昨日よりも今日、今日より明日こそはと、日進月歩で自分の数息観を深めてゆくことができ、ややもすればマンネリに陥りやすい一日一炷香に精彩を加えることができるようになった。

それは数息観の一日一炷香という地味な努力の継続という修行が、明確な客観的数値の目標の設定により、その結果を自分で確認できる方式が確立できたからである。その効果には、始めてみなければ、実践してみなければ予想もできなかった驚きがあった。

日常における人間形成の手堅い道がここにあったのである。そもそもわれわれの人間形成の禅は、公案を用いた道眼を開く参禅弁道と、三昧を身に付け道力を養う数息観法の日常的実践から成り立っており、この両方の柱によって臨済宗の人間形成教育システムは構築されているのである。

しかし従来より、前者の参禅弁道の修行の方は、明眼の大宗匠耕雲庵老大師の瓦筌集によって人間形成の過程に従う明確な目標設定がなされ、それにしたがっての正脈の師家の厳しい指導が実態として確立されていたが、後者の方は、耕雲庵老大師の「英山の今日あるは、一日一炷香を正直に続けてきたからである」との述懐に基づく、「一日一炷香のすすめ」の連呼に終始しており、最初に述べた数息観の質的検証と、そのレベル(目標)の設定がなされないまま今日に到っていたのである。それでは参禅弁道では低きから高くへとの段階を歩めるが、修行の両輪である数息観による道力の進歩については成長過程がつかめない状態におかれることになる。そこに踏み込む試みがこの数息観評点基準と評点付けなのである。

この数息観評点基準は、人間形成の最初から、人間形成を全うする最後までの全行程を網羅したものである。一人でも多くの方が、本当の自分探し(人間形成の禅)の道に入り、全ての人が本当の自分をしっかりつかみ(人間形成を全うし)、正しく楽しく仲の良い社会建設が進展する縁(よすが)にこの試みがなることを祈念し筆を擱く。 合掌 

 

【数息観評点基準】2010.8.10設定、以後数度改訂


30点:待ち時間、通勤途中の電車内などで、初期の数息観(質は問わない)。
40点:15分以上数息観をし、数息観初期の1から100までを実行した。
45点:半炷香静坐し、数息観初期の1から100までを間違えずに数えられた。
50点:一炷香静坐し、数息観初期の1から100までを間違えずに1回は。
54点:数息観初期の1から100までを一炷香を通して数えられた。
55点:数息観中期の「二念を継がず」を1~5までは何回か達成できた。
60点:数息観中期の「二念を継がず」を1~10まで1回達成できた。
65点:「一念不生」を1~5までは達成できるようになった。
70点:数息観中期の「一念不生」を1~10まで、1回は完璧に達成できた。    
75点:数息観中期の「一念不生」1~10までが2回連続できた。
80点:数息観中期の1~10までが5回連続できた。
以下略す。

 
数息観法をはじめ各種瞑想法の三昧の深さについて、定量的に今まで言及された人は居ません。こういう精神作用的なものをデジタルに評価することは難しく今まで誰もそこまで踏み込んでいないのは当然でありそれをやろうとするのは暴挙ですが、これを励みとして一人でも二人でも数息観三昧を深めて頂けたらそれでよしであります。

数息観法は継続が肝要であり、継続するためにはインセンティブが必要であり、それが数息観評点による自分の実践の深まり・進歩が見えることが励みとなり継続に繋がると考えています。
 更に、次の話の「道眼を開き磨く」に関わる座禅の推進力は、数息観の量ではなく質であり数息観三昧の深さであります。それに最も寄与するのが数息観の評点付けによる日進月歩の積み重ねです。こちらにも寄与すると考えています。

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