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擇木ブログ - 20150801のエントリ

仰月山人の酔言夢語(1)

カテゴリ : 
座禅ブログ
執筆 : 
擇木道場 2015/8/1 12:39
 仰月山人とは火曜座禅会の責任者杉山呼龍のこと
 
先日茶道稽古のとき掛け軸として、第三世総裁 磨甎庵劫石老師ご揮毫の風鈴の頌をかけた。擇木道場はこの掛け軸を宝物として保存している。この軸は二幅になっていて、一つは漢詩が書かれ、もう一つの軸には、風鈴の絵が描かれている。この漢詩は道元の『正法眼蔵』の中の「摩訶般若波羅密」の章にあったので紹介しよう。
 
天童如浄禅師 風鈴の頌
 
渾身似口掛虚空    渾身口に以て虚空に掛かり
不問東西南北風    東西南北の風を問はず
一等為他談般若    一等に他と般若を談ず
滴丁東了滴丁東    滴丁東了滴丁東 
 
これ仏祖嫡々の談般若なり。渾身般若なり。渾他般若なり、渾自般若なり、渾東西南北般若なり。(『正法眼蔵』(一)岩波文庫六八頁)
 
筆者口語訳
この風鈴は全身が口のようで、からだ全体が空中にかかっている。それはあたかも仏教の真理である空(くう)の中に居るようだ。そして、東の風、西の風、南の風、北の風と、どんな風が吹いても、即ち順境にあっても逆境にあっても、動ずることなく、ケロリカンとして、風と共にひたすら絶対の真理である般若を語っている。ちりりんちりりん ちりりんりん。
 
第四句は風鈴の音を模していて、上海出身の黄玉さんに現代中国語で読んでもらうと日本語の音読みよりも、もっと風鈴らしい発音になっていることが分かる。道元禅師は「これ仏祖嫡々の談般若なり」と云っているように、風鈴の音は、仏祖が如是法を語っているのだといっているのである。エアコンが普及して風鈴はすでに過去のものとなったが、その音を「談般若」と聞くことが出来たら禅の修行も少しは進んだと思ってもよいだろう。
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