メインメニュー
ブログ カレンダー
« « 2017 10月 » »
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4
擇木道場

〒110-0001
東京都台東区
  谷中7-10-10
TEL 03-3823-7647

当直が座禅中や作務中は、電話には出られません。このホームページからお問い合わせお願いします(回答は夜以降になります)

検索
カテゴリ一覧

擇木ブログ - 20131130のエントリ

心印です。

今週末は擇木道場での座禅会は、市川の本部道場で行われている剣禅一味参禅会に合流して行っています。

私は金曜の夜から行ってて、土曜の午後は休日出勤だったので、いったん下山して仕事に行ってまいりました。

また後で入山するつもりですが、道場に行くことを入山、出ることを下山って言うのはお寺みたいで面白いですね。

入門当初、早めに帰ろうとした時、「下山ですか?」と言われて、「ゲザン???」ってなったので、禅修行用語集をこのホームページにも書くきっかけになっていますが(笑)

あちらこちらのお寺で夜座(夜に座禅すること)が行われいるなと検索していくつか拝見しましたが、「普段仕事で忙しい人の為に、夜7時半から・・・」と書かれているのを見て、ため息をつきました(汗)。

お寺の方には夜7時半は遅いのだ・・・まあ朝が早いからでしょうけれど、専門僧堂では夜0時くらいまでは各自で夜座して、起床は3時とか言うところもあるそうですから、そこまでいけばトラブル対応中か、納期の迫ったSE並みの睡眠時間ですが、一般の方を受け入れているお寺では、このあたりが精いっぱいのところなのでしょう。

擇木道場はお寺ではなく、一般社会人の為の座禅会で、夜21時はちょうどいいというか、これよりも早いと我々スタッフが集まれないのですね。

金曜の夜のスタッフは現役のSEや先生、グラフィックデザイナー、介護職の方など現場で多忙な人ばかりなのです。

この夜21時から一週間をリセットする為に座禅を組み、静かに自分と向き合う・・・そんな時間がとても大切だなと思っています。

週末は道場にずっと泊っていますが、普段デジタルな中で忙しい生活をしているので、道場でのアナログな時間(と言ってもホームページのメンテなどはパソコン使ってますがw)がとても大切なのですね。

心印 拝


  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (480)
龍吟です。

町の禅者たちシリーズの3回目は、カップラーメンの研究開発をしている友達のH君です。

彼は京大農学部を卒業して食品会社に勤めたのですが、経営も学びたいということで社会人として修士に入り直し勉強した人でその時の同級生です。
 
ここで書いている禅者とは、一つのことに専念し、今を懸命に生きている人という定義なのですが、その意味では、麺とスープの研究開発一筋もう20年以上やってきた人であるから候補ではありますが、友達なので今回は少し甘めです。
 
彼は、みんなを励ましたり、人を立てたりする一方で、ご自分はとても控えめな人です。だから、何もわからない風体でアホかと思われるときもありながら、いつもにこにこして、一方で努力を欠かさない人です。

禅の言葉でいうと、「潜行蜜用は愚の如く魯の如し」ということでしょうか。誰かに認められようとしてやるのではなく、まわりの人が喜ぶように黙々と人知れず努力し、最後には一事を成すようなタイプといったら、褒めすぎだろうか。
 
彼は、友達たちが集まっても、自分の仕事を自慢することはしませんが、こちらが興味を持って聞くと、ぽつりぽつりと興味深いことを言うので、いつも感心していました。

「コクがあるのに、キレがあるって、数値で表現するとしたら、どうやればいいと思う?」とか。「地域毎に舌の基準をつくれれば、その土地のうまいものが作れるんだ」とか。
 
聞くと、全国のうまいラーメンを食べ歩くこともあるらしい。でも、これもただ食べ歩くのではありません。
 
たとえば、ある喜多方ラーメンの店がおいしいと聞くと、喜多方まで行って、その店一番のラーメンを食べる。自分は今、カップラーメン作っているので一緒にお仕事できたらという話を、店の頑固おやじにする。そして、帰りしな、来週また来ますと告げて帰る。翌週、その店に行くときには、なんと、その店一番のラーメンと同じ味のカップラーメンを調合し持参するそうです。
 
頑固おやじは、いぶかしげな顔をしながら、そのカップラーメンを食べると、一瞬黙ったのち、「すごいね。同じ味だ。ただ麺はもう少し腰が必要だ」と。そうして、そこのご当地カップ麺の開発がはじまるんだとか。
 
はじめて食べたラーメンでも、その味を数値に分解し書き留めて、翌週にはカップ麺を作ってしまう彼。その数値化も彼が編み出したものらしいから、これ以上は企業秘密のようですが、彼をみると、改めて日本の産業の底力を感じたりしました。
 
そんな彼が数年前から支援する社内の開発者がいたとのこと。経営陣含め、みんながその開発者の企画を認めなかったときでも、彼ひとり、周囲を説得しバックアップしてきたらしい。それが、なんと昨年大ヒットし、スカイツリーと並んで2012年のヒット商品番付になったりしました。皆さんも食べたかもしれないあの麺です。
 
彼は表には出ない人。だから彼の功績を知っている人は少ないかもしれません。でも、もし彼の陰ながらの支援がなかったら、おそらくヒット商品は世に出なかったのではないかと、友達だからかもしれませんがそう思います。
 
しかし、そんな彼も友達たちの中ではアホ扱い。この話にしたって、「バカだな。もっと社内で売り込んどけば出世できたかもしれないのに、残念だね」とかいうと、笑って頭をかくだけ。
 
そんなどこか抜けているような人ですが、私は彼を禅者だと思っています。


龍吟 拝

  • トラックバック (0)
  • 閲覧 (523)
最新のブログ記事