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擇木道場

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擇木ブログ - Zen2.0に参加しました③

Zen2.0に参加しました③

カテゴリ : 
座禅ブログ
執筆 : 
擇木道場 2019/10/9 19:52

 擇木道場の風印です。

 鎌倉の建長寺で921日、22日に開催されたZen2.0に参加しました。

 当道場では、座禅の他に参禅(公案を用いて禅問答によって境地を開く臨済禅の修行)することも出来ます。その時は一毛呑海(いちもうどんかい)という、飲んだり食べたりすることに関わる公案を頂いていたので、良い見解(けんげ)が出てくるといいなと思って食べる瞑想に参加しました。

 以下、食べる瞑想の内容を記載します。乏しい理解のため、誤解を生じている点があるかもしれませんが、どうぞご容赦下さい。


Zen20に参加しました③


921日 「食べる瞑想」:島田啓介様


 弁当の中身が見えるように開いてみる。

 私たちはこれが食べるものだということを知っている。口の中に入れて身体の中に入れることを知っている。

 食べ物がやってきた経路を想像してみる。

 全ての過程において、様々な人の手がかかっている。そのプロセスを信頼するから食べられる。

 前のセッションで大地に完全に身を任せる瞑想を行ったが、それと同様に食べることは身をまかせることである。

 食べる瞑想をすると、身体に良いものだけでなく、そうでないものも入ってくることに自覚的になる。ある程度身体に毒でも、免疫によって身体が取り込んでくれる。

 当たり前のことを、それが新たに生まれたことのように新鮮に体験してみる。

 他の人と一緒にいただくことが身体や心の栄養になる。

 食べることで様々なものとつながることができる。


 最初に一つの品目を選ぶ。

 それがどこからやってきたか想像する。どのような経路を経て、どのように調理されたのか。

 ゆっくり口の中に入れて、50回カウントして噛んでみる。

 そうすると、ふたくち目以降も味わい深くなる。

 15分間無言で食べてみる。


○こどものための食前の祈り

 食べ物は宇宙全体のめぐみ

 関わった人に感謝

 食べられる分だけ無駄にしない

 いただいた分だけ人を大切にする

 仲良くなれるように感謝していただく


 早く食べるときも、丁寧に食べることが大切。

 早歩きに気づいてゆっくり歩くと心も穏やかになる。

 ある瞬間だけでも良いので、あえてゆっくり歩かないと周りの状況が見えてこない。

 切羽詰まった時にあえて脱力すると、妄想から目覚めて現実の世界が見えてくることがある。それは日頃から心がけていないと難しい。普段から微笑む呼吸を心がけてみる。

 

 イライラしていると、料理を作るのもなげやりになってしまうことがある。そんな時にみじん切りや千切りに集中してみると、気持ちがおさまることがある。


922日 「叡智ある思いやりの連鎖~コンパッション・食べる瞑想~」:荻野淳也様


 私たちは頭だけで考えがちだが、そうすると身体が求める意図を無視して頭だけで動いてしまうことになる。自分自身とつながるには、マインドフルネスや座禅をすると良い。

 働くことは一人一人の自己表現でもある。自分の内から立ち上がってくること(価値観、使命感、ワクワク、楽しいなど)と普段から意識してつながってみる。

 マインドフルネスで思いをとどめたり、思い出すことによって、自分が何を求めているのか、何を自己表現したいのかに気づくことがある。また、自分の身体感覚、感情、長所、短所を知り、自己認識力を高めることができる。

 本当の自分自身を知っていくことができ、自分自身の最適化を図ることができる。


 人は一人では生きられない。社会の中で人として生きていくためにはコンパッション(思いやり、相手に寄り添う能力)が必要である。マインドフルネスとコンパッションは切っても切れない関係にある。

 リーダーシップ、マネージメントの分野でも、セルフコンパッション(自分自身が自分に対して思いやりを持つこと)が注目されている。

 うつ病の人が真面目さゆえに自己批判して、「自分なんてダメ」とダウンしてしまうように、自分には価値が無いと自己批判することが、燃え尽き、うつ、自殺に繋がることがある。これらは世界的な問題となっているが、改善されていない。


 これらの問題を解決するには、これまで生きてきた次元の中ではなく、より高い次元、メタな視点で物事を見ていくことが必要である。

 私たちは、何かをやり続けて社会から認められる成果を出さないと価値が無いと考えがちである。しかし、家族や友達が側にいるだけで有り難いように、そのままでも価値があるのである。

 DoingからBeingへの転換が必要なのである。


 ペアを作って、お互いに「あなたの素晴らしいところはどこですか?」と繰り返し問いかけてみる。

 その問いに答えることで、自己認識やセルフコンパッションを高めることができる。また、問いかけた人は、相手が「こんな素晴らしい人、温かい人なんだ」と知ることができる。


 ネガティブな感情が湧いてきたら自己認識を高めるチャンスである。なぜその感情がわいてきたか振り返ることで、宝物がみつかるかもしれない。


 弁当を開いて、今ここに注意を向ける。どんな気づきが立ち上がってくるか。五感を開いていく。視覚で味わう。

 余計なジャッジメント、批判、批評を手放して、食べ物の色、食材、調理法などを観察する。


 初めに一つつまむ。

 つまむ瞬間の触感を感じながら観察する。食べ物の重さを味わう。持ったものを眺める。色、形を観察する。におい、臭覚を感じ、口の中に唾液が出てくる感覚に気づきを向ける。

 早く食べさせてくれという感情を味わう。


 口の中に入れて舌の上にのせる。味覚や口の中から鼻に通ってくるにおいを感じる。

 ゆっくり、少しずつ噛んでいく。

 味の変化を感じつつ飲み込む。噛むとき、飲み込むときの音を感じる。

 におい、味、音、視覚、触覚、五感をフルに使って味わって食べる。


 瞑想する時間の長短が問題では無い。今ここに気づく深さで、主観的な時間が変わる。

 何種類の食材があって、何人くらいの手がかかっているのか。注意を向けて食べる。

 生産者→収穫→農協→検品→箱に詰める→運送会社→市場→作る人、と一つの食材に10人以上の手がかかっている。

 私たちは自分一人でコントロールしていると思いがちだが、色々な人に支えられているのである。

 インタービーイング、即ちお互いに関係性のある存在であることに気づきを向けると感謝がわいてくる。

 人の有り難み、つながりを感じる。食べながらわいてくる感情、言葉を観察する。

 おなかの満たされ具合、空腹感、満腹感を感じる。


 食事は2食で十分。3食摂ると、糖をエネルギーにする身体になる。

 脂肪をエネルギーに変えるには食事の間隔を1215時間あけることが必要である。そうするとエネルギーを効率的に燃焼でき、エネルギー切れになりにくい身体になる。


 ゆっくりしたペースで食べると満腹感が出てくる。庭を見ながら食べる。


Zen20に参加しました③


 気づきの力が高まると自己認識力も高まる。

 ベクトルが合ったとき、共感やコンパッション、美しいものがみられる。観察力を高め、人間性を取り戻すのがマインドフルネスなのである。


 コンパッションの「コン」は苦しみ、「パッション」は共にいることを意味し、それは本能に基づくものである。

 苦しんでいる人を助けると、「良いことをした」と感じ、オキシトシン(幸せホルモン)が分泌される。オキシトシンは、誰かを大切にしたり助けたりしたときにわいてくる。

 しかし、「恥ずかしい」「誰か見てる」などの思考が邪魔になって躊躇してしまうこともある。そのような評価判断をせずに動ける習慣をつくるのが、マインドフルネスである。


 YouTubeがより長く滞在してもらえるように動画をアルゴリズムで操作しているように、私たちの感情、脳や思考はハック(操作)されている可能性がある。

 デジタルと離れて自然な感覚を取り戻し、本当の自分の感覚に帰るのがマインドフルネスなのである。


合掌 風印 拝


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