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擇木ブログ - アフリカの障害者と禅

アフリカの障害者と禅

カテゴリ : 
座禅ブログ
執筆 : 
擇木道場 2019/10/6 18:17

中央支部の岩村富嶽です。

先日行われた日暮里擇木道場の禅フロンティアの講演のテーマが「アフリカの障害者と禅」。講演していただいたのは戸田美佳子上智大学助教。


カメルーンの森で暮らす障害者との出会いから 3年にわたってカメルーンやコンゴでフィールドワークを行ってきた自身の体験からお話を聞かせていただきました。


皆さんはアフリカの障害者と言われてどんなイメージを持ちますか?

私はなんとなく救済されずに若くして命を落としてしまうイメージがあったのですが、少なくとも戸田先生の行ったカメルーンの土地の障害者の方は私の勝手なイメージを見事に打ち砕くものでした。

スライドの中で紹介されたアフリカの障害者の写真がこちら。


アフリカの障害者と禅


なんとまぁ、明るく陽気な写真だこと。

日本と比べてもアフリカの障害者は陽気な方が多いようです。

左上の方の乗っているのは三輪車というか車椅子というか、おそらく自転車を改造して造られたのでしょうが、これはこれでユニークですね。


下の写真はなんだかわかりますか?


アフリカの障害者と禅


アフリカの障害者が乗る車椅子です。

先程の左上の方の写真がヒントにもなりますが、やはり自転車を改造して造られているようで、手でペダルを漕いで動かすそうです。

しかし、アスファルトではなく森の中をこれで進むというのだから、大丈夫なのだろうかと心配になります。

ちなみにこれ、カカオ畑で畑の所有者は車椅子の障害者。そして下の写真がその方。


アフリカの障害者と禅


なんともたくましい。

障害があってもちゃんと生活していける仕組みがあるんですね。

自分の畑のカカオを収穫し、自分では採れないところは手伝ってもらう。

アフリカにはアフリカの仕組みがある。


僕は就労移行支援事業所という障害者の方の就職をサポートする仕事をしているのですが、通所者さんはほとんどが発達障害か精神障害の方々です。

そのあたりからしてアフリカとは違うところもありますが、アフリカの障害者の方の姿を見ていると障害を障害と感じさせないものを感じます。

つまり健常者と障害者という枠組みであまり捉えていないシステムがあるなかで、生活が送れているというように感じました。


講演の中で「共存感覚」という言葉が紹介されました。いがみ合ったり、無視したりもしながらも他者と一緒にいる感覚にみられるアフリカらしさに惹かれたことが戸田先生がアフリカの研究をするきっかけになったと話していましたが、この「共存感覚」という「共に在る」ことを大事にすることが、今の日本社会の中における障害者の在り方のヒントに繋がるものがあるように感じました。

相手と自分を分けて考えない。「自他不二」の精神が、禅とこのアフリカの「共存感覚」には通じるものがあるなぁと感じ、これを日本社会でも活かせるようにしていくことがこれからの社会におけるテーマの一つかもしれないと思った講演会でした。


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