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擇木ブログ - 擇木道場便り

擇木道場便り

カテゴリ : 
座禅ブログ
執筆 : 
擇木道場 2019/8/27 16:58

8月27日

インド出張報告

Sian村のアプサラス(飛天)

擇木道場便り


今年の夏も、仕事のためインド西ベンガル州の片田舎に滞在しています。数年前、近所の池から石像の破片が、村人の投網に掛かって出てきました。村の人たちは気持ち悪がって我々のところに持って来ました。私たちはこの石像を、大切に我が工房の守り神にしています。“末永くインドと日本を往復できますように!”

私が見るところで恐縮ですが、この石像は仏教的なモチーフで、アジャンタ石窟(56世紀)や、4年前に東京国立博物館の表慶館で行われた特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」に来ていた仏座像(7〜?世紀)の右上に飛んでいるアプサラス(飛天)に良く似ています。

ここベンガルはかつて712世紀まで仏教が盛んでした。そして、インドの中でも最後まで仏教が残っていた地域でもあります。7世紀初頭から半ばに統治したヴァルダナ朝の王ハルシャ・バルダナの時代に、玄奘三蔵がナーランダを訪れました。(630年頃)当時そこには各地から仏教を学ぶ僧侶が数千人来ていたと、彼は大唐西域記に記しています。ベンガルはこの統一王朝、ヴァルダナの東に位置する緑豊かな大地です。

ベンガルではこの後13世紀のセーナ王朝で仏教は弾圧され、人々はヒンズー教に改宗させられ多数の仏教僧が殺されたそうです。この時代に仏教寺院や仏像が破壊されました。命をのがれた仏教僧はチベット、チッタゴン、ビルマへ逃れました。この後もイスラム勢力、次いでムガール勢力に支配され、さらにヒンズー教から回教に改宗した人々も多い地域です。

この手のひらほどの石の塊により、この地に住む過去の人々や、文化、宗教、生活まで、一気に想いを馳せることができるのが不思議です。

何もなかったかのように雨季のベンガルでは地平の果てまで稲が植えられ、渡る風は稲の香りがします。1ヶ月の滞在を終え、もうそろそろ残暑の東京に帰ります。飛天に旅の安全を祈りつつ。

日暮里擇木道場 日曜座禅会員 西岡由利子


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