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擇木ブログ - 懇親会の効用

懇親会の効用

カテゴリ : 
老師通信
執筆 : 
擇木道場 2019/8/4 19:28

懇親会の効用

丸川春潭

 最近、人間禅の修行をはじめてまもなくして来なくなった人が、その理由の一つに、人間禅の摂心会に集まってきた人を見ていると「幸せそうな顔をしている人がいない」ということをその理由に挙げていました。

 自分はどっぷりそういう雰囲気に浸かっているからこの感覚は新鮮であり、なるほどなあと納得しました。そして二つのことを考えました。

 一つは、6月の初め頃の小生のブログ「道力(胆力)を付けるには」(その1)で書いていますが、世に数多ある瞑想法には癒やし系と修行系があることに触れそれぞれを仕分けましたが、我々の摂心会は修行系の最たるものです。しかし擇木道場には癒やし系の方向性を持って道場に来られている人も結構多いと思います。その人たちが公案の工夫に苦虫を噛みつぶしたような面々を見ると確かに幸せそうな顔とは見えないでしょうね。

 先師磨甎庵劫石老師は、摂心会中は白い歯を見せるな!と何度も繰り返し云われていました。白い歯を見せるなと云うことは、笑ったり談笑するなということですが、摂心会中は静座や参禅の時間のみならず食事の時も作務の時もその休憩の時も、道場に一歩入ったら正念の工夫を断絶しないようにと小生も申してきました。新到者の目から見てみんなが幸せそうな顔をしていないというのは本格の良い摂心会をしていると云うことになるわけです。この人は人間禅の摂心会を自己変革の場ではなく癒やしの場くらいの認識だったのかもしれません。しかし全ての新到者に対してニコニコする必要はありませんが、丁寧な親切な応対をしなければいけないし、間違っても大きな声で注意するなどはやらないように気をつけなければなりません。

 もう一つは、この人は日頃の静座会にはほとんど顔を出さず、いきなり摂心会に何回か来て入門し、何回か参禅をしたのですが、懇親会に参加したことがない人でした。東京支部の内外でも、静座会とか摂心会には参加するが懇親会にはほとんど出ないという人は結構おられるのではないでしょうか?

 小生は和歌山で支部を立ち上げ、また転勤で鹿島に来ても支部を作りましたが、摂心会円了懇親会のみならず月例静座会でも懇親会は必ず実施してきました。そしてこれが支部づくりに繋がったと思っています。

 耕雲庵英山老師は、「摂心会の打ち上げ懇親会がしっかりできない者は一週間しっかり修行していないからだ!」と云われておられました。懇親会は付け足しの+αではなく、大切な行事と捉えるのが人間禅の伝統なのです。旧参は特に利他のために、また支部づくりのために懇親会には積極的に出席して場を盛り上げてほしいものです。そして新到者には、厳しい修行の一面だけではなく、和やかな楽しく仲の良い懇親の面も併せて見せて、我々の人間禅の修行を認識してもらいたいと思います。まさに仲間作りの絶好の場が懇親会ということになります。小生は会社勤めでしたが、会社でもこの精神でアフターファイブを捉えてやっていましたが、禅の仲間との懇親会がやはり一番楽しい場でした。

 

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