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擇木ブログ - 「道力(胆力)を付けるには」(その2)

「道力(胆力)を付けるには」(その2)

カテゴリ : 
老師通信
執筆 : 
擇木道場 2019/6/11 19:32

「道力(胆力)を付けるには」(その2

丸川春潭

 

前報(その1)で、いろいろの瞑想法を挙げて癒やし系とか修行系とかに区分して説明しました。今回は我々人間禅が推奨している数息観法について、その位置づけ・修し方・実態・最終的な方向付けについて説明したいと思います。

数息観法は息を数えることだけに集中するこころを磨く観法です。この数息観法は、癒やし系のツール(こころが落ち着き平静になれば気持ちが良い。集中力の向上を特には期待しない。)として使えますし、またやりようによっては修行系のツール(三昧を深めるべく数息観評点を付け骨折って日進月歩する。まなじりを結して頭燃を救うが如くの厳しい修行にもなる。)まで幅広く使えるツールです。

人間禅の創始者である耕雲庵英山老師をはじめ歴代の老師・先輩方が異口同音に言われていたことは、「人間形成のためには一日に線香一本(44分間)の数息観座禅を継続するように。忙しいときには線香を半分にして半炷香にしても良いから継続するように。これが途絶えたら法が途絶えることになると思って精進実践するように。」ということでした。私の経験でこの継続に重要な観点がいくつかあるのですが、その一つが一炷香の数息観座禅を始めたときの自分の三昧レベルが45分の一炷香が終わる頃までに数段深まっているという実感があれば、一炷香を毎日やらなければならないというドライビングフォースとなり、一日一炷香が継続されるという観点です。これは修行系のみならず、癒やし系の場合でもそうであり、こころがくしゃくしゃして落ち着かない感じが一炷香の間に沈静化し気持ちが落ち着き楽になったという感覚があればまた座ろうと云うことになるのです。逆に最初から最後まで三昧レベルの如何に関わらず実感として変わらないということになれば実践が空しくなり、いくら自分でやろうと決めていてもまた先輩からやかましく云われても義務的なモティベーションでしかなく結局継続ができないことになるということで、一日一炷香の継続の鍵の一つがここにあると考えます。

更にいえば、昨日よりも今日はより深く数息観をやるぞ!という向上心を持って一日一炷香を実践できれば、着実に人間形成を進めることができます。そしてその時のツールが小生の作った数息観評点記録です。そしてこの効果の絶大なることは小生の実体験に基づくもので、後から詳しく申し上げたいと思っています。

数息観法は(その1)でも申しましたが、最終的な深い三昧状態に到るための暫定的なツールです。すなわち頭頂葉(大脳の中の思考を司る部位)の動きを完全に止めることがなかなか難しいので、数息という単純だけど一種の思考で頭頂葉を独占させて他の念慮(雑念)が入り込まないようにする瞑想手法であり、最終的な完全に頭頂葉を止める前の段階の暫定的ツールです。したがって一気に頭頂葉を止めることを目指す只管打坐のやり方より随分やりやすい平易なツールです。

とは云ってもこの平易な数息観でさえ本気でやろうとすればするほど容易でないことが判ります。それを実績的にご紹介しますと、10数年前に数息観の実態を実験的に調べたことがあります。人間禅の修行を30年以上継続している罷参底の方々に1週間一日一炷香の数息観評点を付けて頂き集計したことがあります。(呼吸を1から10まで数える時間は40秒からせいぜい1分くらいの短い時間ですが、チラのチの念慮も許さないとするとなかなか完璧に10までの数息を完遂できないものです。これが一炷香の間で1回でもできると数息観評点基準において70点です。1から5まで完璧にできた時は65点です。)

その結果は、平均点が68点であり、70点以上は1名だけでした。評点は主観評価ですから甘い基準であればいくらでも評点は上がりますが、厳密な基準で評価するとこの結果のように容易ではないことが判ります。

小生の経験で申しますと、70点を超える数息観ができるまでに40年かかりました。(小生はぼんくらですから参考にしないで頂きたいのですが、数息観評点記録をしないとマンネリに陥りやすく一日一炷香で三昧を日進月歩で深めて行くことは難しいと云うことです。)しかし数息観評点を付けだしてからは文字通り日進月歩で、70点から80点(一炷香の間に1から10までを連続5回達成)になるまでに5年もかからなかったと記憶しています。(そこからまた上へは評点記録してもなかなかですが。)

長くなりましたので、続きは(その3)で後日に。合掌

 

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