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擇木ブログ - 数息観についての最近の思い(その6)

数息観についての最近の思い(その6)

カテゴリ : 
老師通信
執筆 : 
擇木道場 2019/3/3 23:29
数息観についての最近の思い(その6)
――数息観座禅の効果としての入眠力――
 
 前回は、数息観座禅の質すなわち三昧の深さについての正念息と忘息観についてブログしました。
 今回は、前回の応用編として、数息観座禅によってだんだんと深い数息観三昧が身に付いて行くにつれて日常生活で出てくる効果のささやかな事例の一つを紹介したいと思います。
 20代30代ではいつでも何処でも寝ようとして直ぐ入眠できるものですが、40代50代と歳を取るにつれてなかなか寝就かれないという頻度が多くなります。これに対して小生は、数息観を就寝して横になったまま行うことによって対処しました。効果は上々でした。
60歳を超えてからは数息観だけでは入眠できない頻度が多くなって来ました。丁度その頃から前回お話しした息を数えない数息観である正念息をやり始めていた頃で、息を数える数息観では入眠できないときでも、正念息を横になったままやることによってスムースに入眠できるようになりました。
 これら加齢(エイジング)とともに入眠が難しくなる傾向は医学的にも随分深く解明されており、拙著『座禅の効用』(昨年2月(株)サンガ発行)の54P~58Pに加齢現象による睡眠障害は自律神経における副交感神経のレベル低下として説明しています。そしてアンチエイジングとして呼吸法によるセロトニンの分泌促進効果に言及し、入眠障害に数息観法が効果的であることを59P~61Pで紹介しています。
 70歳半ばになると数息観は勿論のこと正念息でも入眠できないときも出てくるようになりました。この現象とこれに対する対処方法については上記の拙著でも触れていません。その理由は拙著『座禅の効用』のその箇所の記載が5年前の75歳以前であり、その頃の状況では未だ無かったエイジング現象が最近では出てきているからです。70歳前半から以降のエイジングの進行とまた平行して深めていった座禅の忘息観の実践がその後のアンチエイジング法になっているというのが、このブログでの新しい記載になります。
すなわち今月末で満79歳のエイジング状態では正念息だけでは入眠法として不十分になって来ているのですが、忘息観で対処すれば入眠障害をほぼ克服できるようです。ほぼというのは出来ないときもあると云うことですが、それは横になったまま忘息観にまで到っていないと云うことであり、起きて座り直せば良いことです。あるいは寝られないときはそれもまた可で、その眠れない時間を楽しんだり日頃詰めて考えられないことをゆっくり考えても良いとも思っています。
 以上は実態の推移をご説明したものですが、これを客観的に解析してみると数息観座禅と入眠の関係を通じていくつか興味深い結論が出来てきます。
一つは正念息と忘息観ではっきりと入眠に差があったということです。これは数息観座禅によって頭頂葉が段階的に不活性になり、自律神経にその段階が明確に反映されていると云うことです。即ち80点の数息観よりも81点の正念息が、さらに82点以上の忘息観の方が自律神経の正常化(交感神経と副交感神経のバランス保持)により大きく寄与していると云うことが体験的に実証できたと云うことです。
 さらに入眠自体についての推論においてもこの推論自体が間違っているのでは無いかと考えられます。すなわち、頭頂葉が不活性になることにより前頭葉が活性になって脳内物質であるセロトニンの分泌が促進されて副交感神経が向上し自律神経のバランスが良くなると云う回りくどい論理に無理があるように思われてきました。すなわちもっと単純に短絡的に入眠障害は頭頂葉の動きに直接比例している!と解釈した方が良いのではないかと思われます。
拙著『座禅の効用』でも触れていますが、数息観法というのは座禅三昧にいたる初期用のツールであり、呼吸を数える限りにおいては雑念無く数息出来たとしても息を数えるという頭頂葉の動は残っており、数息観座禅が深まると共に座禅三昧に近づくが数息している限り完全な頭頂葉の停止にはならない。そして数息観座禅の点数(擇木ブログ9参照または拙著『座禅の効用』巻末付録参照)と頭頂葉の動きは明確に比例しており、わずかに残った頭頂葉の動きもエイジングが進むと敏感に入眠障害になるということで、前頭葉の活性化によるセロトニンの分泌促進云々という経路での入眠構造ではないのではないかと最近は考えています。
入眠障害の方は本気で挑戦してみてください。単なる入眠法の習得という日常生活に於ける効果以上の凄い儲けものが得られるかもしれませんよ。
春潭 拝 

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