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擇木ブログ - 「心療内科」と「禅」の動画公開のお知らせ

「心療内科」と「禅」の動画公開のお知らせ

カテゴリ : 
座禅ブログ
執筆 : 
擇木道場 2017/6/9 2:17
法照です。
 
人間禅擇木道場では、奇数月に禅セミナーを開催しています。
禅セミナーでは、金曜日~土曜日の二日間で勉強会、講演会を催していますが、前回の5月20日に開かれた講演会『「心療内科」と「禅」』をYoutubeにアップしましたのでご紹介します。
講演者は関西医科大学名誉教授の中井吉英氏で日本の心療内科の草分け的な存在です。
先生は「病気には深いプラスの意味があり、医師と患者とふたりでそれを探し求め、理解し受け入れたときに変容し成熟していく」と語られています。
素晴らしい講演となりましたので是非ご覧ください。
 

で、終わったのもいかがなものかと思うので、蛇足ではありますが少し書き足していきたいと思います。

 中井吉英先生の今回の講演や著書の中には患者との深い触れ合いが語られています。
 一人の診療にも時間をかけて行われるそうですが、日本の普通の病院ではなかなかないことではないでしょうか。
 相手の内面と向き合って、時間をかけて理解して、患者とともに病気を受け止めていく…
 この繋がりの中に患者にとっての本当の救いがあります。

 中井吉英先生の講演は医者と患者の立場からのお話しでしたが、これを私たちの実際の生活に当てはめるとしたらどういう場面が思い浮かぶでしょうか?
 私が思ったのは、たとえば会社と社員や上司と部下との関係です。
 近年、ブラック企業という言葉がよく聞こえてくるようになりました。
 過酷な労働時間や残業代の未払い等…
 ただ、これらを「ついてこれないヤツは、使いつぶしていく」みたいな意図的にやっている会社もあるでしょうが、どちらかといえばそんな意図は持っていなくても結果的に社員を酷使してダメージを与えているところの方が多いように思います。

 例えば…

 新入社員で入社して、働き始めた人がいたとします。(仮にAさんとしましょう)
 会社はちょっと体育会系のノリで、残業も多い。
 上司も先輩も、そんな会社で何年も働いているのでその状態は当たり前。
 同期で入社した同僚も、影で不平は言いつつも、皆それなりになんとかこなしている。
 Aさんも最初はなんとかそんな会社に慣れようとなんとか頑張っていました。
 しかし、無理を重ねているのでだんだん辛くなっていきます。
 睡眠時間が短いと翌日はつらいAさんですが、残業で睡眠も不足。
 家に帰っても食事をしてフロに入って寝るだけ。
 ヘトヘトになってなんとか金曜までやり過ごす毎日。
 土日を休んでなんとか回復しようとしますが、回復しきれないまま月曜から仕事…
 その土日も下手をすれば休日出勤でなくなってしまうこともあり…
 休日でも回復しない状態で仕事を続けていけば、疲労感がたまっていって、やがてはメンタルにも影響してきます。
 メンタルに影響すれば、仕事の効率も落ちますし、ミスも増える。
 それをまた残業でフォローしていくとなると、もう負のスパイラルです。
 いずれどこかで破綻してしまします。
 上司も先輩も同僚も、不平をいいつつも仕事を回している状態で、自分だけ弱音を吐くわけにもいかず…
 Aさんは我慢し続けますが、これ以上この生活を続けていたら、やがて会社にも来られなくなって、結局会社にも迷惑をかけてしまうのではないか、そう思ってAさんは思い切って上司に相談します。
 「この状態を続けていたら、自分はいつか破綻すると思います。なんとかならないでしょうか…」
 さてここで、上司の人が「これは大変なことかもしれない」と思って、Aさんと親身になって話し合い、Aさんの状態をきちんと把握して対応の取れる人だったら、Aさんの状況が好転するかもしれません。
 しかし、こういう体育会系のノリの会社はこんな相談を受けてもたいして驚きません。体育会系のノリのこの会社ではよくあることだったりします。
 「おまえの気持ちはよくわかる。俺も若い頃はそうだった。誰にもそんな時期はあるけど、おまえの先輩達もそういう辛い時期を乗り越えて今では立派に仕事をしている。これを乗り越えれば自分の糧となるからもうちょっと頑張ってみろ」
 ここで、この上司にはまったく悪気はありません。上司自身は自分の経験も踏まえ、励ます言葉もかけて十分な対応をしたと思っています。
 しかし、この上司は自分の尺度でしかものを見ていません。自分の経験が相手にも当てはまると信じて疑っていません。
 この部下の心の状態はどんな状態なのか?それを聞き出して相手をちゃんと理解した上で正しい判断を下す、そんな発想自体が存在していないのです。
 結局Aさんはモヤモヤしたものを残しつつも、上司の言葉を受け入れて仕事に戻っていきます。
 「結局頑張るしかないのか。まあ、上司の言うとおり、続けているうちに慣れてくるものかもしれないし…」
 そうやってまた仕事を続けますが、負のスパイラルは続いたままです。
 心は負債をため続け、またどうしようもないところまで追い詰められます。
 再度上司に相談に行く→また同じような言葉をかけられる→しばらく頑張る→また相談に行く…
 そんな繰り返しが続きます。
 上司は「またか」と思いながらも対応します。ちょっと励ましの言葉をかければまた仕事に戻っていく。なんだかんだ言っても続いているじゃないか。
 何度言葉を重ねてもAさんの危機感は上司に伝わりません…

 以上は極めてありがちな展開ではないかと思います。
 この後Aさんがどうなったか?
 結果はいろいろ考えられます。

 ・結局耐えきれずに会社を辞める
  会社を辞めた後どうなるか?という問題はありますが、後に記載する結果に比べれば幸せな方かもしれません。
  なにも言わずに失踪する、というパターンもありますが…

 ・心療内科に行く
  ここで薬をもらったり、カウンセリングを受けたりして持ち直せばいいですが…
  状態によっては、ここで先生から休職を勧められて診断書を書いてもらって上司に持っていく、という事もよくある話です。
  診断書を受け取った上司の反応はいろいろなようです。
  「そんな状態だったのか…」と愕然として反省する人もいれば、ついてこられない残念な部下だった、と思うような人もいて様々です。

 ・追い詰められて自殺してしまう…
  最悪なパターンですが、この結果が少なくないことは報道や日本の自殺者数の多さを見てもわかると思います。

 等々…

 以上はフィクションですが、実際の経験者の人の話や自分の経験も多少交えた話です。
 他にもいろいろなパターンはあると思いますが、結局は会社が社員に対して、あるいは上司が部下に対して自分の尺度で考えずに相手を理解する姿勢があれば回避できるような問題がほとんどのような気がします。
 そういう意味では、今回の講演会『「心療内科」と「禅」』の動画は、部下Aさんのような苦しんでいる部下だけでなく、上司の立場の人にこそ見ていただきたい内容だと思います。

 さて、部下のAさんのような、月曜から金曜日までなんとか働いて、土日になんとか回復しようとするも、「今ひとつ回復しきれてないな…」と思うようなことはございませんか?

 ちょっとでも心当たりのある方はいかがお勧めです。
 是非お越しください。

【講演会】
 心のマネジメント
  ~感情をいかにコントロールするか~

 日時: 7月2日(日)
     14:30~17:00(受付14:00)
 参加費:2,000円(学生・主婦は1,000円)※参加費を支払われた方は後述する摂心会にも参加出来ます。(宿泊費、食費は別)

【摂心会】
「摂心会」とは、正脈の師家(指導者)に参禅(師家との問答)のできる本格の座禅修行期間です。

 期間: 7月1日(土)~7月8日(土)
 師家: 葆光庵丸川春潭老師
 参加費:2,000円(学生・主婦は1,000円)
     宿泊費:500円 食費:300円/食


法照 拝
 
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